【2025年最新】Optimize Nextとは?無料で使えるA/Bテストツールの特徴と使い方

こんにちは、中都です。

2023年9月、GoogleのA/Bテストツール「Googleオプティマイズ」がサービス終了となり、多くのマーケターやWeb担当者が代替ツールを探す必要に迫られました。

そんな中、「Optimize Next」が彗星の如く、新たな選択肢として登場しました。本記事では、Optimize Nextの概要や特徴、導入方法、結果の確認方法まで詳しく解説します。

Optimize Nextとは?

Optimize Nextとは?

Optimize Nextは、PROJECT GROUP株式会社が開発した無料のA/Bテストツールです。2023年8月にβ版が発表され、2024年10月時点で3,500以上のWebサイトに導入されています。

Googleオプティマイズの代替ツールとして注目を集めており、ノーコードで簡単にA/Bテストを実施できるのが大きな魅力です。

念の為の補足です。A/Bテストとは、異なるバージョンのWebページ(AとB)を用意し、ユーザーにランダムに表示することでどちらがより高い成果を上げるかをデータで検証する手法です。直感や経験に頼るのではなく、実際のデータに基づいた意思決定が可能になります。

Optimize Nextが選ばれる理由

数多くのA/Bテストツールの中で、Optimize Nextが支持される理由は以下の通りです。

① 完全無料で利用できる
多くのA/Bテストツールは有料ですが、Optimize Nextは基本機能を無料で提供しています。公式サイトでは「今後も無料のまま」と明言されており、費用を抑えてA/Bテストを行いたい企業にとって最適です。

② ノーコードで直感的に操作できる
専用の拡張機能をインストールすれば、プログラミングの知識がなくても簡単にテストパターンを作成できます。HTMLやCSSの変更、要素の移動や削除、リダイレクトなど、さまざまな調整がノーコードで可能です。

③ 日本語のサポートが充実
Optimize Nextは国産のサービスのため、日本語のヘルプやドキュメントが充実しています。海外製のA/Bテストツールと比べても、トラブルシューティング面でのハードルが低い点がメリットです。

Optimize Nextのデメリット

無料で利用できる反面、以下のようなデメリットもあります。

・ヒートマップ機能がない
・パーソナライゼーション(個別最適化)ができない
・大規模チームでの利用には向かない
・無料では専用のサポート体制がない
・高度なカスタマイズ(CSSやJavaScript)が制限される場合がある

そのため、本格的なA/Bテストを行う場合は、有料ツールと比較検討する必要があります。

Opitimize nextの料金

カスタマーサポート付きの有料プランもあります。
・フリープラン:0円/月
・スタータープラン:3,000円/月
・ベーシックプラン:10,000円/月
・プレミアムプラン:30,000円/月

Optimize Nextの導入方法

実際にOptimize Nextを利用するための手順を解説します。

1. アカウントの作成

公式サイト(https://optimize-next.com)にアクセスをし、「無料で利用する」をクリック→Googleアカウントでログインを行います。

2. コンテナの作成

Optimize Nextでは「コンテナ」と呼ばれる枠組みを作成し、その中でテストを実施します。作成には数分かかりますが、基本的にガイドに従って進めば問題ありません(完了まで数分かかることがあります)。

3. エクスペリエンスの設定

エクスペリエンスとは、A/Bテストの具体的なテスト内容を指します。Optimize Nextでは、以下のモードとタイプを選択できます。

モード
・A/Bテスト:オリジナルとテストバージョンをランダムに表示
・100%反映:Webページのデザイン変更(軽微な修正向け)

タイプ
・要素変更:ページのテキストやデザインを変更(新規ページを作る必要がない分ラク)
・リダイレクト:別のテストページへ遷移(様々なパターンに対応可能)

4. GA4との連携

Google Analytics 4(GA4)と連携させることで、A/Bテストのデータをより詳しく分析できます。設定しない場合、正確なテスト結果を確認することができないため、連携するようにしましょう。
「リンク先のGoogleアナリティクスの設定が完了しました。」と出たら成功です。

5. タグの設置

Optimize Nextのコードをすべてのページの<Head>タグ内に設置します。

アンチフリッカー機能を有効化することで画面のちらつきがなくなるため、有効にすることを推奨します。
しかし注意書きの通り、GTM経由でタグを設置する場合は、他のタグに影響が出るため、OFFにしましょう。

6. カスタムディメンション(任意)

GA4でカスタムディメンションを設定すると、より詳細な分析が可能になります。
・パターンID(exp_variant_string):テストパターンを識別するID
・エクスペリエンス名(optx_experience):テストの名称
・パターン名(optx_variant):具体的なパターンの名前

7.エクスペリエンスの詳細設定

1〜6の設定が完了したら、詳細を設定します。

・スケジュール:テストの開始日と終了日を設定
・ターゲティング条件:テストを行うユーザー条件を設定
 -デバイスカテゴリ
 -ブラウザ
 -参照元URL
 -クエリパラメータ  など
・テストパターン:テストパターンを設定
・対象ページ:テストを行いたい対象ページを設定
・設定内容:テストパターンの要素の変更を実装。
・トリガー:エクスペリエンスが発火するトリガーを設定

なお、要素変更のテスト場合、拡張機能をインストールする必要があります。

8.エクスペリエンスの開始

設定が完了したら「開始」より、エクスペリエンスを開始します(日時を設定している場合は「予約」)。

Optimize Nextの結果確認

1. 目標イベントの設定

テスト実施後、「レポート」から目標イベントを設定できます。目標イベントとは、A/Bテストの成果を評価するための指標で、GA4のイベントを設定します。
・目標イベント:GA4で設定済みのイベントから選択
・指標:ユーザー数・セッション数など

2. レポートの確認

A/Bテストの結果は、以下のデータとして確認できます。

・ユーザー数:各パターンに割り振られたユーザーの総数
・目標達成ユーザー数:目標イベントを発火させたユーザーの数
・目標達成率(CVR):ユーザー数に対する達成ユーザーの割合
・最適である確率:統計的に勝ちパターンである確率(ベイズ推定という統計手法を利用)

A/Bテストの考え方

A/Bテストの判断基準には、正確性と迅速性のトレードオフがあります。
・正確性を重視:十分なデータを集め、統計的有意性を確保する
・迅速性を重視:少ないデータで早めに結論を出し、改善スピードを上げる

一般的に、95%以上の確率で勝ちパターンが決まれば統計的に有意とされます。しかし、リスクを考慮してテスト期間を延長する選択肢も検討しましょう。

まとめ

Optimize Nextは、Googleオプティマイズの代替として登場した無料のA/Bテストツールです。ノーコードで直感的に利用でき、日本語サポートも充実しているため、A/Bテストを試してみたい中小企業は特に有効な選択肢となるでしょう。

一方で、高度な分析や大規模運用には向かないため、求める機能に応じて他のツールも検討するのが良いかと思います。

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