Google広告、Yahoo広告に次ぐ新しい検索連動型広告として、利用者が増えてきているMicrosoft広告。
Microsoftという大手企業が提供する広告プラットフォームなので、興味がある方も多いのではないでしょうか?
ただ、まだ取り組んだことのない人にとっては、
・どんな特徴があるのか?
・Google広告やYahoo広告と何が違うのか
と気になる点も多いと思います。
そこで、この記事ではMicrosoft広告の特徴から配信方法まで解説をしていきます。
Microsoft広告について詳しく知りたい方はぜひ参考にしてみてください。
Microsoft広告とは
Microsoft広告とは、BingやMicrosoft Edgeなどに広告を配信することができる広告です。

日本では、2022年5月にサービスが開始され、徐々に利用者が増えつつあります。
また、2023年の年初ころにはBing AIの登場によってBingやMicrosoft Edgeの注目度もあがりましたので、広告配信を検討されている方は増えたと聞いています。
Microsoft広告のメリット・デメリット
まずはMicrosoft広告のメリットやデメリットについて
それぞれ解説をします。
Microsoft広告のメリット
Microsoft広告の主なメリットは下記の4点です。
企業へアプローチがしやすい
Windowsを利用している日本の企業は多く、Windowsのデフォルトの検索サイトはbingとなっているため、そのまま利用する人も多くいます。
そのため、企業へのアプローチが行いやすい広告といわれています。
ただし、企業によってはGoogle Workspaceを導入して基本的にはChormeを使っているところもありますので、ターゲット企業群がどのようなツールを普段活用しているか事前調査は必要です。
スタート間もない広告なので、競争率が低い
Microsoft広告はGoogle広告やYahoo広告に比べて利用者がまだ少ない状況です。
そのため、競争率がまだ低く、クリック単価もまだ低い傾向にあります。
Google広告やFacebook広告アカウントのキャンペーン情報をインポートできる
Microsoft広告はGoogle広告などのキャンペーンデータをそのままインポートすることが可能です。
そのため配信準備に手間をかけることなく出稿することが可能です。
Google以外のユーザーにアプローチできる
Googleではなく、検索サイトとしてbingをメイン使っているユーザーも一定数いるので、
これまでアプローチできなかった人に訴求可能です。
なお、statcounterによると、2022年8月~2023年8月にかけて日本における検索サイトのシェアは、Googleが75%に対しbingは10%前後となっています。

Microsoft広告のデメリット
次にMicrosoft広告のデメリットについても解説していきます。
配信面が少ない
Microsoft広告はマイクロソフトのサービスを中心に広告を配信します。
そのためGoogle広告に比べて配信面が少ないです。
配信ボリュームが少ない
日本では検索エンジンとしてメインで使われているのはgoogleです。
そのため、google広告に比べて配信ボリュームが出にくい傾向にあります。
運用に関するデータがまだ少ない
Microsoft広告は2022年に開始した比較的新しい広告なので、広告の配信方法などに関する情報も他の広告に比べてまだまだ少ない状況です。
そのため、運用に関する情報を探しても求めている情報が見つけづらい可能性があります。
以上がMicrosoft広告のメリットとデメリットとなります。
Microsoft広告の種類
Microsoft広告には主に3つの種類があります。
それが検索連動型広告・ディスプレイ広告・アプリインストール広告です。
それぞれの広告について詳しくみていきましょう。
検索連動型広告

検索連動型広告は、検索サイトのBingの検索結果の画面に広告を表示します。
テキスト広告とショッピング広告枠の2種類に広告を配信することができます。
ショッピング広告枠は、商品名を検索すると出現します。上記画像では例えば「ノートパソコン」と検索すると出てくる広告枠です。(メルカリばっかりですね)
ショッピング広告枠の下に、テキスト広告枠が出現します。形式はGoogleやYahooと同様のリスティング広告のような形です。
なお、実は現在BingにはYahoo広告経由でも広告を配信することは可能です。Yahoo広告で出稿すればBingにも配信できますので、Yahoo広告を運用している方は改めてMicrosoft広告の導入は不要かもしれません。ただし、将来的にはBingに広告を出すことができるのはMicrosoft広告のみになると公式から発表されています。いつから独自の広告枠になるか不明であるため、今から準備しておくことが必要です。
ディスプレイ広告

上記画像はMicrosof Edgeのトップ画面ですが、赤枠が広告です。(左下にPRと記載)
ディスプレイ広告はMicrosoft Edge・MSNの上記画像のような形で配信される形式と、Outlookメールボックスの上部に表示される形式で広告を配信することができます。
Googleユーザーは、メールボックス上部に「広告」と記載のメール風広告が出てくるものを想像してもらえるとイメージが付くと思います。
アプリインストール広告
アプリインストール広告はBingの検索結果にのみ表示される広告です。
2023年9月現在、オーストラリア、ブラジル、カナダ、フランス、ドイツ、インド、イギリス、アメリカで使用できます。日本ではまだ対応していません。
加えて、アメリカの Apple App Store または Google Play ストアで提供されている iOS アプリと Android アプリのみ配信が可能になっています。
日本で使用できるようになった際に、注目です。
Microsoft広告のターゲティングの種類
Microsoft広告では、年齢や地域などを絞る以外にも、リマーケティングリストに基づいた類似オーディエンスを作成することも可能です。
また、独自のターゲティングとしてビジネス用SNSのLinkedinのプロフィールを元にしたターゲティングができます。
Linkedinはビジネスに特化したSNSで、企業の販路拡大や求職などに利用されています。
Microsoft広告では、そこに記載されているデータを基に会社名や業界、業種などを絞ってアプローチすることができます。
そのため、特定の企業や業界のターゲットなどに広告を限定して配信可能となります。特にBtoBのサービスで効果を期待できます。
Microsoft広告の費用
Microsoft広告の費用は広告の種類によって異なります。
・検索連動型広告
クリック課金で1円から入札金額を設定可能
・ディスプレイ広告
クリック課金もしくは1000回広告が表示された際の平均費用で課金される
インプレッション課金を選択可能
・アプリインストール広告
アプリがインストールされる度に課金されるインストール課金
以上がそれぞれの広告の種類ごとの費用形態となります。
また、支払い方法は前払いと後払いの2種類を設定可能です。
Microsoft広告とGoogle広告やYahoo広告との違い
Microsoft広告とGoogle広告やYahoo広告の大きな違いは、配信面、ターゲティング、広告表示オプションです。
先述したように配信面はMicrosoftが提供しているBingやMicrosoft egdeに配信することができ、ターゲティングでは、Linkedinのプロフィール情報を使うことができます。
そして、広告表示オプションにも独自のものがあります。
独自のオプションは下記の通りです。
・行動喚起表示オプション
検索広告の右側にCTAボタンを表示することが可能
・動画表示オプション
検索広告の右側に動画を表示させることができるオプション。
・フィルターリンク表示オプション
サイト内に掲載されている商品を価格やブランドなどの
カテゴリーごとにリンクを表示させることができます。
以上が、 Microsoft広告独自の広告表示オプションとなります。
Microsoft広告の配信方法
まずは、 Microsoft広告のサイトでアカウントを作成します。

アカウントを作成したら、次はキャンペーンの設定を行なっていきます。
その後は広告グループの設定、広告文・クリエイティブの作成を行うことで配信準備は完了です。
なお、 Microsoft広告はGoogle広告やMeta広告で作成したキャンペーンをインポートすることも可能です。
ただ、一部インポートされないデータもあるため、広告配信前には必ず確認をするようにしましょう。
Microsoft広告には、サポート窓口も用意されています。配信のやり方がわからない場合など相談することも可能となっています。
まとめ
この記事では、Microsoft広告の基本的な特徴から配信方法まで解説をしました。
まだまだGoogle広告などに比べても利用者が少ない広告ですが、その分競合が少なく、狙い目の広告とも考えられます。
大手企業のMicrosoftが提供する広告ということで将来的にはもっと拡大していくことが期待できますので、今のうちから取り組んでみる価値は十分あると考えられます。
ぜひこの記事を参考にチャレンジしてみてください。