TikTokの特徴、便利なツール、広告配信開始の方法

TikTokは、15~60秒の短編動画を共有するSNS(ソーシャルメディアプラットフォーム)です。世界的にもユーザー数がどんどん増えており、提供側が多くのツールや広告メニューをどんどん生み出しているのでおすすめの動画媒体です。

広告についてはTikTokの中でフィードに自然に組み込まれて、高いエンゲージメントとリーチが得られます。
今回はTikTok広告について、特徴や配信方法をまとめました。

TikTok広告の特徴

TikTok広告の配信面

TikTok広告の配信面は、次の3つがあります。

・TikTok
・Buzz Video
・Pangle

TikTok

一番利用者の多いTikTokはアプリで、9:16の縦型動画を入稿して表示させます。


フォーマット:縦型動画(縦横比9:16)
訴求方法:導入でインパクトを付けて、ユーザーの気を惹きつけることが重要です。また他のTikTokユーザーのコンテンツと馴染むような内容・トンマナにすることで、視聴率やエンゲージ率が上がるようにします。

Buzz Video

Buzz Videoは、短いコンテンツ動画を投稿するアプリです。
フォーマット:4タイプ(縦型・横型・スクエア・カルーセル)
訴求方法:簡単に出稿できて手元の静止画を動画化して配信開始できる。ターゲットを明確にして、直接的に訴求することを意識してみましょう。

Pangle

Pangleは、TikTokのアドネットワークのモバイルゲーム、音楽アプリ、漫画アプリなどの配信面のことです。動画リワード広告、フルスクリーンビデオ広告のほか、プレイアブル広告も配信可能です。
フォーマット:縦型動画
訴求方法:30秒の強制動画を最後まで見ると、ユーザーが配信先アプリ上で報酬を獲得できるという仕組みで、集中せずに見ても記憶に残る動画構成だと効果的です。視聴後にはサイトへの誘導バナーが表示されますので、自社商品のページへアクセスしてもらえるように内容を工夫しましょう。

TikTokの便利なツール

TikTok広告の動画を作成するには

TikTok側でクリエイティブ制作用のサポートツールを用意しており、これを利用して広告用の動画を比較的に簡単に作成することができます。

TikTok動画エディター

TikTok動画エディターでは、画像とテキストを繋ぎ合わせて動画を作成することができます。操作もドラッグ&ドロップして追加や削除をしたり並び替えをするだけでデザイン性の高い広告動画が完成します。デフォルトで用意されている、人気のTikTok音楽を動画に追加することもできます。画像をアップロードする際に、トリミングやオブジェクト削除なども使用可能なので自在に調整できます。

スマートビデオサウンドトラック

スマートビデオサウンドトラックでは著作権保護の音楽が50万曲以上用意されており、これらの中から映像に合ったものを選べます。手元の動画にBGMを追加することでよりユーザーも中身に惹きつけられるので、取り入れてみましょう。

また動画を編集するツールだけでなく、またアイデアを出すためのツールも用意されています。

クリエイティブインスピレーション

クリエイティブインスピレーションを使うことで、以下のようなリサーチが可能です。
✔️ キーワードインサイト
✔️ クリエイティブインサイト
✔️ クリエイティブ戦略
✔️ 各種広告の上位 例えば、東京ドームのユーザーの興味度の過去7日間の推移をグラフで見ることができます。
または過去7日間で人気のあった動画をまとめてみることもできます。

クリエイティブセンター

クリエイティブセンターではTikTok広告における成功事例が調べられ、次のような様々な角度からリサーチすることができます。 ・キーワードインサイト
・クリエイティブインサイト
・クリエイティブ戦略
・各種広告の上位
このように、TikTokは動画制作やリサーチ面でのツールが充実しているメディアです。

TikTok広告作成時のポイント

次に、TikTok広告を作成する際の基本的な流れとポイントについてです。
YouTubeなど他の動画媒体と違う点は「広告らしくない広告を訴求ポイントを絞って掲載する」です。
もう少し分かりやすく言うと、目の前の行動を邪魔されず分かりやすく楽しませてくれる広告です。

動画で伝える内容の流れを導入から順番にまとめると、下記のとおりです。
導入で課題提起→解決策と理想像の提示→親近感を醸成して自分ごと化する
上の動画でもこの流れで訴求することで、「この美容液を使えば私も悩みを解決できそう」と思われるような映像に仕立てあげているのです。

また、作成時のポイントは次のとおりです。

①リアルな演出
いかにも広告的な演出ではなく、実際の状況でありそうなものを動画に落とし込むと、エンゲージメント率が高くなりやすいです。

②冒頭に人物を登場させる
ユーザーの注目を集める効果があり、6秒視聴率(6秒以上視聴される割合)が上がると言われています。エンゲージメント率も高まるとされています。

③スマホネイティブな動画
9:16の縦長比率や、高解像度にするなど、スマホで見たときの見た目を良くすることでコンバージョン率が上がる傾向があります。

実際にこれらのポイントを意識して動画広告を制作して配信することで、各指標の成果が以前よりも良い結果が得られています。

TikTok広告アカウントの作成

次にTikTok広告を配信するための運用ツールである、TikTok広告アカウントの作成についてです。

TikTokのアカウントを作成してIDを取得すると、下記のツールにそれぞれログインできます。
一番最初に作成するのが「広告マネージャー」、そして広告マネージャー内の複数のアカウントを管理する際に必要になるのが「ビジネスセンター」、そしてどのような広告が良いか、配信するターゲットは何が良いか考えるために、リサーチツールである「クリエイティブセンター」があります。

広告マネージャー

広告マネージャーは、配信を管理する広告アカウント内で出稿の設定を行うツールです。
最初に作るのがキャンペーンで、キャンペーン内に広告セット、広告がある階層構造となっています。
この点は多くの事業者が利用しているGoogle広告を配信済であれば、同じような仕組みなので馴染みがあるかと思います。

ビジネスセンター

複数の広告アカウントを管理する場合は「ビジネスセンター」で行います。誰かに権限を共有したり他社とやり取りをする場合などに使うことになります。Google広告でいえばMCCにあたります。
ビジネスセンターの「メンバー管理」機能ではユーザー(従業員)ごとの権限分けもできます。1人ずつメールアドレスで登録して、管理者権限、編集権限、オペレーターなどの割り当てができますので、社内作業の管理も行いやすいです。

クリエイティブセンター

クリエイティブセンターには、さまざまなサポートツールが集まっています。最近人気のトレンドを分析するツール以外にも、個人でインフルエンサーとコラボできる「クリエイターマーケットプレイス」もあります。

クリエイターマーケットプレイス

クリエイターマーケットプレイスはTioTok IDを持つクリエイターやインフルエンサーとコラボレーションができるツールです。クリエイターの募集・依頼・報酬設定をアカウント上で簡単に行えます。80万人を超えるクリエイターから検索、比較して選べるのは魅力的ですね。

次の情報を画面の指示に従って入力すれば募集を始められて、クリエイターの応募が集まってきます。
・自社ブランドの説明
・商品やキャンペーンの説明
・成果物の指定
・動画の配信スケジュール
・報酬
配信結果はリアルタイムで見ることができて、複数のクリエイターが提案してきた動画を1つの画面で確認できます。

YouTubeでコラボしたい場合は、チャンネルの問い合わせ先から事務所へ個別に連絡しないといけないですが、TikTokでは公式でこのような仕組みが用意されているのでとても便利です。仕事を外注したいときにフリーランスが集まっているクラウドソーシングサイトのようなものですね。まとめ

まとめ

このように、TikTok広告は近年伸び盛りの世界的な短編動画を出稿できるプラットフォームであり、広告を初めて配信する事業者の方向けに様々なサポートツールがあります。またTikTokの広告マネージャーを通して、アカウント、キャンペーンから配信設定を柔軟に設定することができます。若年層を中心に広がるTikTokを活用し、ブランドの認知度向上や商品の販売促進に効果的に働きかけることができます。ここに記載した内容をふまえて、広告配信を始めてみましょう。

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