今回のアップデートで、Google広告を出稿している広告主はより効果的に潜在顧客にアプローチして、ニーズが生まれそうなユーザーのタイミングを捉えて、リーチを広げて多くの潜在ユーザーへ広告掲載できることになりました。
この変更によってターゲティングや広告表示の最適化で何点か追加された機能があり、これらの機能によってユーザーのトレンド変化に迅速かつ柔軟に対応できる可能性が高まります。
今回は、アップデートの詳細と、実際のキャンペーン戦略についてご紹介します。
デマンドジェネレーションキャンペーンを始めるために
ベータ版のため2023年末時点では多くのアカウントでは未実装で、Googleフォームから申し込み申請をしないと機能が追加されず使えるようになりません。申請して無事に承認されれば、使えるようになります。デマンドジェネレーションキャンペーンへの更新内容
デマンドジェネレーションキャンペーンは、最初に紹介したとおりファインド広告のアップデート版ですが、従来から更新された点がいくつかあり、例えば配信面ではYouTubeショートやインストリームが追加されました。またクリエイティブに静止画だけでなくYouTubeの動画広告も入稿できるようになりました。広告作成画面では、動画、画像、カルーセルの3種類から選んで広告の作成ができるようになります。
これまではキャンペーン目的が「コンバージョン」で「コンバージョン単価」を入力する設定でしたが、アップデート後は「クリック数」も追加されました。
オーディエンスでも2023年8月にディスプレイキャンペーンで利用終了になっていた「類似セグメント」がデマンドジェネレーションキャンペーンで新たに使用できるようになりました。
まとめると下記のとおりです。
| 従来のファインド広告 | 追加項目 | |
|---|---|---|
| 配信面 | ・YouTubeホーム ・Discover ・Gmail ・検索結果 | ・YouTubeショート ・YouTubeインストリーム |
| キャンペーン指標 | ・コンバージョン数 ・目標コンバージョン単価 | ・クリック数 |
| クリエイティブ | ・画像 ・商品フィード | ・動画 ・プレビュー機能のアップデート ・ABテスト機能実装 |
| オーディエンス | ・Googleオーディエンス ・最適化されたターゲティング | ・類似セグメント |
アップデートを活かしたキャンペーン戦略
今回のアップデートをふまえて、Google広告全体の成果を上げるために推奨のキャンペーン戦略をご紹介します。まず、YouTube動画の広告(Trueviewインストリームなど)、Google検索と一緒にファインド広告を配信することです。
このときにYouTubeで配信した動画を閲覧したユーザーリストをGoogle広告で蓄積することができるので、Google広告とYouTubeチャンネルをリンクしておくことをお勧めします。
最初にTrueviewインストリーム広告でインパクトのある訴求によってユーザーの興味をひき付けて、それらのユーザーにデマンドジェネレーション広告の「クリック目的」でサイトへ誘導して自社商品の理解と購入意欲をかき立て、その後にGoogle検索の「指名キーワード」などで購入や問合せへ繋げていく、と考えるのが一つの戦略です。
他にも、デマンドジェネレーションキャンペーンで最初の認知や興味付けをおこない、YouTube広告の獲得寄りメニューである「Videoアクション」とGoogle検索で「サイト訪問済ユーザー」のリマーケティングリストを作成、蓄積して、それらのキャンペーンで広告掲載させて、購入や問合せに繋げていく戦略もあります。
このようにGoogle広告の複数のキャンペーンタイプを組み合わせることで、段階的にユーザーをCVに誘導することができます。 その中で、デマンドジェネレーションキャンペーンをうまく組み込んで配信に活かしていけるので、上記を参考にして戦略を考えてみましょう。
まとめ
Google広告の2023年9月アップデートにより、以前のファインドキャンペーンからさらに高度で細かい運用を実現できるようになりました。ターゲティングの精度向上や広告表示の最適化により、広告主は潜在顧客に対してより効果的にアプローチすることができます。このアップデートを活かすためには、定期的な市場分析、戦略の見直し、そして新機能の積極的なテストが必要です。
そうすることで競争が激化するWEB広告の出稿において一歩リードし、ビジネスの成長を加速させることができるでしょう。
デマンドジェネレーションキャンペーンを用いて、Google広告で新たな配信を行ってみることをお勧めします。






