広告運用でも「無料のAI機能を搭載した動画編集ツールで、デザイナーがいなくてもそれなりの動画広告が作成できて出稿できる」という時代になってきています。
もちろん、企業のロゴやポリシーや今までのデザインの様式は守ったうえで、AIや自動生成機能は使うべきです。
既存の素材+AI生成の素材を使うことで、安価に複数バージョンの広告が作成できるので、A/Bテストなどでクイックに見極めたい事業主の方にとってはとても便利です。
今回は無料動画編集ツール「Vrew」を使って動画広告を作成して、YouTube、TikTokで出稿した事例を紹介します。

Vrewをダウンロード
まず、Vrewの公式サイトを開いて、デスクトップにツールをダウンロードします。Vrew公式:https://vrew.voyagerx.com/ja/
PCによって異なるものの、容量サイズは233MBでした。
このソフトは、動画の音声を自動認識して字幕を埋め込んでくれるツールで、
Win版/ Mac版/ iOSアプリ/ ブラウザ版(体験版)があります。

Vrewのメリットとデメリット
Vrewのメリットとデメリットを簡単にまとめると、下記です。【メリット】
・無料で利用できる機能が、他の動画編集ツールより多い
・音声をAIで自動認識して動画に変換してくれる
・字幕を一括で全音声に対して入力できる。補正も可
・作成後に多くの拡張子から選んでダウンロードできる
・無音区間を一瞬でかっとできて、細かい微調整が可
【デメリット】
・左上に「Vrew」のロゴが出て、有料版にならないと消えない
・字幕の文字装飾の幅が狭い
・外国の製品なので、日本語の字幕がおかしいときがある
・AI音声の変換もイントネーションが所々おかしい
高品質な動画を作りたい場合は専門業者に依頼するのが良いですが、自社でテスト的に始めたい場合はこのツールで十分です。
続いて、それぞれの機能と作成するまでの様子についてです。
テキストからAIで作成
Vrewのアプリケーションを開くと、いくつかのオプションが出てきます。何も持っていないとしたら、「AI音声で始める」が一番簡単で次に「テキストからビデオを作成」でしょう。

「録音・録画で始める」もしっかりした準備が必要なので、それなら動画や音声ファイルをしっかり用意して編集したほうが良いです。
「AI音声で始める」をクリックすると、下記のように右側に入力欄、左側にそれを元に作成されたイメージ動画が表示されます。

静止画を元に動画作成
今度は自社で手持ちの静止画やロゴなどをアップロードする場合についてです。上部にあるツールバーの中から「挿入」→「画像」とクリックして、右側の「マイ素材」の「PCから読み込む」を押せば静止画を追加できます。






2つ目のシーンを作成するときは、下部にカーソルを合わせて「クリップを追加」をクリックします。




上記は3シーンで11秒のもので、1シーンあたり3-5秒で訴求したい内容に合わせてシーン数を決めて動画の長さも長くならないようにコンパクトにまとめましょう。
動画が完成したら、右上の「エクスポート」からファイル形式を選択して、ダウンロードしていきます。
広告画面でのアップロード
YouTubeの広告画面でのアップロード
YouTubeチャンネルにログインをして、右上の「アップロード」から動画をアップロードしていきます。そして、Google広告でキャンペーンを作成して、YouTubeの公開した動画URLを指定して配信していきます。

TikTokの広告画面でのアップロード
TikTokでは、通常のアカウントで投稿してから広告画面である「TikTok 広告マネージャー」で紐づけて配信するか、最初に広告マネージャー内の「クリエイティブライブラリ」にアップロードして、広告キャンペーンを作成して配信するかのどちらかになります。
Vrew有料プランについて
左上にvrewのロゴがあるので、これを外したい場合は有料プランに加入する必要があります。

LIGHTプラン:¥716/月(音声分析1200分、AI音声10万字、翻訳30万字)
STANDARDプラン:¥1358/月(音声分析6000分、AI音声50万字、翻訳150万字)
BUSINESSプラン:¥3600/月(音声分析7200分、AI音声60万字、翻訳180万字)
Vrewによる動画作成のまとめ
このように、Vrewは非常に便利な機能が備わった動画編集ツールで、初心者でも作成しやすいツールです。AIによる自動動画生成、音声生成はとても助かる機能ですし、自由に継ぎ接ぎできるため静止画や音声を自社素材に合った形式で整えて訴求しやすい完成版にして広告配信などに使えます。
使えば使うほど動画編集操作にも慣れてくるし、たくさんの動画広告を出すことでより良い素材やキャッチコピーも見つかって成果の改善につながりやすくなります。
是非、一度試してみることをお勧めします。
また、このような動画作成のディレクション、自社素材にあった広告を企画して欲しいというご要望があれば、一度弊社にもご相談頂ければいつでも対応させて頂きます。