【初心者向け】Meta広告レポートを自動化する方法

株式会社SPENDAの中都です。

Meta広告の運用担当者にとって、広告効果を正確に把握し、迅速な意思決定を行うことは不可欠です。しかし、手動でレポートを作成するには多くの時間と労力がかかり、さらにデータ取得のミスも避けられません。

Google広告やYahoo広告ではスクリプトを組むことでデータを自動取得する手段がありますが、Meta広告では自動取得方法に関する情報がまだ十分にないように感じました。

本記事では、Meta広告データをGoogleスプレッドシートに自動出力するメリットと、スプレッドシートのアドオンを活用した最も簡単な実践方法をご紹介します。

Meta広告レポートの手動作成が抱える課題とは?

広告運用担当者にとって、レポート作成は欠かせない業務ですが、手動で行うと多くの時間を消耗し、非効率なプロセスが発生します。広告パフォーマンスを正確に把握するには、タイムリーなデータ取得と分析が不可欠ですが、手作業による運用にはいくつかの課題があります。

手動作業による時間の浪費

レポート作成では、キャンペーンや広告セットごとの成果を個別に集計する必要があり、スプレッドシートへの手入力は多くの時間を要します。このような作業が、広告の最適化に充てる時間を圧迫してしまいます。

私もかつて管理画面に何度もアクセスしてCSVファイルをダウンロードし、それをスプレッドシートに転記する作業を繰り返していました。しかし、こうした作業はツールの重さも相まって非常に時間がかかり、作業効率が上がらないことにストレスを感じていました。

データ取得ミスによるレポートの不正確さ

手動でデータを集計すると、数値の入力ミスや集計漏れが避けられません。これらのエラーが原因で広告効果を誤って判断し、不適切な施策につながるリスクがあります。ミスが続くと意思決定の精度が低下し、広告のパフォーマンス全体にも悪影響を及ぼしかねません。

広告パフォーマンスのタイムリーな把握が難しい理由

手動でのデータ取得にはタイムラグが生じるため、広告効果の変化をリアルタイムで把握するのが困難です。市場の変化に対応できず、改善のタイミングを逃す可能性もあります。

一方、スプレッドシートに広告データを自動的に書き出せば、カラースケール(セルの値に応じて色の濃淡が変わる機能)を使って、変化を一目で確認することも可能です。

Meta広告レポートを自動化するべき3つの理由

Meta広告のレポート自動化は、単に時間を節約するだけでなく、広告運用全体のパフォーマンスを向上させます。以下では、具体的なメリットを3つ紹介します。

業務効率化で時間を大幅に節約

自動化により、日々のデータ集計やレポート作成の時間を削減できます。その結果、運用担当者は、クリエイティブの改善やキャンペーンの最適化など、より重要な業務に集中できるようになります。

正確でリアルタイムなデータ取得

自動化されたレポートは常に最新のデータを取得できるため、施策状況を即座に把握可能です。これにより、タイムラグなく判断ができ、パフォーマンス向上に直結します。正確なデータがあれば、戦略的な意思決定もスムーズに進みます。

自動化による人的エラーの防止

手動集計に伴う入力ミスや漏れを回避するため、自動化は効果的です。安定したデータ取得により、広告パフォーマンスを正確に評価でき、PDCAサイクルの精度も向上します。これにより、データに基づいた施策を確実に講じることが可能です。

Meta広告レポートの自動化は、業務効率と正確性を高め、迅速な運用改善を促進します。

Meta広告データ自動出力アドオンの使い方

ここからは、Googleスプレッドシートのアドオン「Facebook Ads™ & Instagram™ Marketing Data by SyncWith」(以下「自動化アドオン」)を使用して、Meta広告データを自動的に出力する方法を解説します。

なお、Google広告のレポートを自動出力するアドオンについてはこちらの記事に掲載してあります。

自動化アドオンの料金について

自動化アドオンの料金は、Hobbyプランが無料で、Businessプランは25ドル/月(1ドル=150円換算で約3,750円)程度です。無料プランでも日次でデータを取得できるため、小規模な運用には非常に便利です。制約はあるものの、無料で利用できる機能としては十分でしょう。

料金表:Pricing|SyncWith

自動化アドオンの使い方・設定方法

①出力したいスプレッドシートを開き、「拡張機能」→「アドオン」→「アドオンを取得」を選択。

②「Meta ads」と検索し、「Facebook Ads™ & Instagram™ Marketing Data by SyncWith」をインストール。案内に従って進める。

③「拡張機能」→「Facebook Ads™ & Instagram™ Marketing Data by SyncWith」→「Launch sidebar」を選択し、サイドバーを開く。「Connect to Facebook」でFacebookアカウントを紐付ける。

④再びサイドバーを開き、「Facebook Ads」を選択。出力したい項目や条件を指定してNextを選択。

項目内容
Ad Account広告アカウントを選択する。
Date Range出力期間を選択する。
Fields出力する項目を選択するDay(日付)、Campaign name(キャンペーン名)、Results(結果)など、管理画面上の数値は大抵取得が出来る。
Filtersフィルターをかけられる。
Sortソートをかけられる
Limit出力する行数を指定できる。
Update modeデータを出力し直す、最後の行以降にデータを加えるなど、出力のオプションを選択できる。

⑤自動出力の頻度を選択して、「Insert」を選択すると、新しくタブが追加されrawデータが出力される。

Meta自動アドオンを導入した後に考えたいこと

Meta広告のデータを自動出力したら、Google広告やYahoo広告、Googleアナリティクス(GA4)のデータも併せて管理すると、より効果的です。

Google広告自動出力の方法はこちら
Yahoo広告自動出力の方法はこちら
GA4自動出力の方法はこちら

また、出力されたデータをLooker StudioなどのBIツールと連携することで、社内で共有できるダッシュボードを作成することも可能です。

まとめ

Meta広告の自動レポート出力は、時間の節約だけでなく、パフォーマンス向上と正確な意思決定を支援します。自動化によって運用効率が向上し、人的ミスを防止しながら、PDCAサイクルを円滑に回せるようになります。

弊社では、広告運用だけでなく、データ活用の支援も行っています。ご相談は無料で承っておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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