Google広告で「自動入札」の導入はGoogleも推奨しており、多くのアカウントで設定されていることと思います。
Google広告を運用されている方は、最初はうまくいくか不安を抱えながら徐々に慣れてきて、複数のキャンペーンで設定を変えながら調整していることでしょう。
自動入札といっても完全に自動ではなく、CV最大化や目標CPA達成などの目的にために定期的に数値確認しながら微調整を続けないといけません。
ところで運用を続けていく中で、このような悩みはありませんか?
「それぞれのキャンペーンで設定を何度か変更して、いつどのように変えたか思い出せない」
「目標値を変えたことで、成果がどのように連動して変わったか把握できていない」
そんな方に向けて、スプレッドシートにGoogle広告スクリプトを使って出力して、Looker Studio(旧データポータル)で可視化する方法をご紹介します。
自動更新なので、集計の手間もなく運用画面で設定変更した後にどのように変わったのか、すぐに確認できるようになります。

Google広告スクリプトでキャンペーン別の入札タイプを設定
まず、Google広告の該当アカウントでスクリプト機能を使い、スプレッドシートへキャンペーンレポートのデータを出力します。
詳細の手順については過去の記事であるスクリプトによる自動出力の詳細をご覧ください。
ここでは、コードの出力例を載せるにとどめます。
- function main() {
var CONFIG_SHEET = ‘**(ここにスプレッドシートのディレクトリを記入)**’;
var CONFIG_SHEET_NAME = ‘シート1’
var sheet = SpreadsheetApp.openById(CONFIG_SHEET).getSheetByName(CONFIG_SHEET_NAME);
var report = AdWordsApp.report(
‘SELECT Date, BiddingStrategyName, BiddingStrategyType, CampaignName, Impressions, Clicks, Cost, Conversions, AllConversions, SearchImpressionShare ‘ +
‘ FROM CAMPAIGN_PERFORMANCE_REPORT ‘ +
‘WHERE Cost > 0 ‘ +
‘ DURING 20220101,20221231 ‘);
report.exportToSheet(sheet);
}
スプレッドシートにGoogle広告データの入札タイプを出力
上記のスクリプトを実行することで、スプレッドシートへ出力されます。

ここで「Bidding Strategy Type」を見れば、キャンペーン別にどの入札戦略が設定されていたのか日別単位で確認できます。
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これを見れば、運用者が変更時に毎回記録しなかったとしても確認することができます。
(もちろん運用画面の「変更履歴」を見れば、その一個ずつ確認できることではありますが)
そして、これをさらに見やすくするために、Google Looker Studioで可視化します。
Google Looker Studioとスプレッドシートの接続の詳細については、で確認できます。
Googleデータポータルで入札タイプ一覧を可視化
Google Looker Studioで、可視化しました。 先程のスプレッドシートのrawデータを、キャンペーン別にまとまった形で見ることができます。

運用画面でもキャンペーン別に見れる場所はありますが、
Looker Studioでは表やグラフをカスタマイズした形式で見れるので便利です。
Tableauで入札タイプ一覧を可視化
今度はTableauでも可視化してみました。 より細かいカスタマイズができるので、CVとCPAの数値を同時に見れるように調整しました。

こちらも自動更新で最新の数値が見れるので、変化がおえて便利ですね。
まとめ
Google広告の「自動入札」を、キャンペーン×月別にLooker StudioとTableauで確認する方法をお伝えしてきました。
ここ数年で「自動入札」はGoogle広告は非常に良く使われるようになってきており、その機能も進化しながら複雑化してきています。
それに伴いシグナルやチェックポイントも増えてきており、このように見やすく把握しやすい形で整理することが求められています。
データ出力の自動化とともにいろんな角度からのデータ出力を効率的に進めて、多くの情報を網羅していきたいですね。
本記事の手法を参考に自動入札の分析に役立てて頂ければ幸いです。