AMAZONのFBA在庫データをスプレッドシートに集計して余剰な在庫保管料を削減する

以前にAMAZONセラーアカウント管理者向けに AMAZON広告のデータ集計、データポータルで可視化する事例についてお話しました。
今回は、セラーアカウントの各取引、FBA在庫、FBA在庫保管手数料のデータ集計を、スプレッドシートで効率良く管理する方法をご紹介します。

FBAを利用されているAMAZON出品者にとって、「AMAZONフルフィルメントレポート」は見るべき箇所が多く、何だか良く分からない項目も多いのではないでしょうか。

アカウント内でどこに何があるか、すべて理解されている方はほとんどいないのではないかと思います。今回は在庫関連のデータに絞り、レポートの種類とその集計手順を下記に記載しました。

トランザクションレポート

まず、AMAZONの全取引項目が記録されているトランザクションレポートについてです。
セラーアカウント内の下記の場所を辿り、データをダウンロードします。

ダウンロード作業を行うお勧めの頻度は1ヶ月に1回です。月初に先月分をダウンロードして貼り付けるのが良いです。

ダウンロードしたデータは、スプレッドシートに貼り付けていきます。
下記のように「トランザクション」用のタグに先月までのデータを集計して、その下の行に追加します。

この時に同じタブ内の右側のスペースに、商品名、SKU、ASINごとの売上を月別に集計した表を用意します。
※数式「sumif」を利用して自動的に表示されるようにします

こうすることで、月別の商品販売数、売上等が一目で見れるようになります。
余白スペースに上から順番に、販売額、販売数量、販売手数料・・・を数式「sumif」で集計した表を並べることで、1枚のシートに重要な情報を集約できます。

在庫照合レポート

続いて在庫照合レポートのデータです。
セラーアカウント内の「フルフィルメント」の配下にあり、データをリクエストすると出力されるのでそこでダウンロードできます。
こちらも月初に先月分を上書きで貼り付けます。

【AMAZONセラーアカウント内作業手順】
次月5営業日後に先月分のレポートが見れるようになります
①レポート>フルフィルメントを選択します
②在庫照合レポートを選択します
③ダウンロードタブを選んだ後に選択する。期間は3/1-3/31など1日から1ヶ月間ずつ設定します
④CSVリクエストをします
⑤しばらくすると表示されるので、ダウンロードします

ダウンロードしたデータを、スプレッドシートに貼り付けていきます。

同じように先月までのデータに追加で貼り付けますが、日付の区別がないので、A列に手動入力します。

トランザクションレポートは月初の日付でしたが、在庫データは末日にするのが良いです。
間違いやすい注意点として、必ず列項目が過去分とずれていないか確認します。
特にA列は日付を手動入力するので、ダウンロードデータをB列以降に貼り付ける段階で間違いやすいです。
このあたりは表やグラフに可視化する際に気づけますが、時間がかかってしまうのでデータを貼り付ける際に意識的に確認するようにしましょう。

そして、トランザクションレポートと同じように右側にsumifを用いて集計表を商品×月別に並べることで、在庫個数が把握できます。

在庫保管手数料レポート可視化

最後に各商品の在庫保管手数料のデータです。
セラーアカウント内の「フルフィルメント>支払い/ペイメント」の配下にあります。同じように、データを月に1回ダウンロードします。

【AMAZONセラーアカウント内作業手順】
次月5営業日後に先月分のレポートが見れるようになります
①レポート>フルフィルメントを選択します
②支払い/ペイメント>在庫保管手数料レポート(月次)を選択します
③ダウンロードタブを選んだ後に選択する。期間は3/1-3/31など1日から1ヶ月間ずつ設定します
④CSV形式でリクエストをします
⑤しばらくすると表示されるので、ダウンロードします

スプレッドシートに貼り付ける際に、今度はR列に日付が記載されているのを確認します。
このままでは集計で紐付けられない場合は、手動で末日に変更します。(Feb21→2021-02-28)
そして、右側のスペースにsumifで商品×月別の在庫保管手数料を表に集計します。

このようにすることで、FBAで毎月何個の在庫が残り、保管手数料がいくらか明確に分かります。
以前は過剰に保管料が請求されて気づかなかったのですが、ここで可視化できてからは、いつ補充すれば良いかが分かり、収支がかなり改善されました。

AMAZONへの手数料をたくさん支払っているセラーの方もきっと数万円の経費削減に繋げることができるはずです。

まとめ:在庫保管手数料を可視化することで、すべてのFBA利用セラーの方が経費削減できます

以上、スプレッドシートでAMAZONデータを集計する方法をご紹介しました。

当ブログではデータポータルで可視化する方法を多数お伝えしていますが、今回はスプレッドシートで完結するので、一手間減ることで管理もしやすくなっています。

AMAZONのFBAを利用されているセラーの方に取って、確実に在庫保管料削減、判断の高速、効率化に繋げられるかと思いますので、是非試されることをお勧めします。

最新情報をチェックしよう!