
しかし、UA(Universal Analytics)にはなかったこのレポート種類は、数字だけでは分からないサイト内のユーザー導線をさらに細かく見るのに役立っており、今回は今までわかってきたことを確認してみました。
「経路データ探索」の設定
GA4のサイドバー内の「探索」をクリックして、「データ探索」画面を開きます。そして、「経路データ探索」を選択します。

目的に沿った配置にする場合は、「最初に戻る」ボタンを押して空白にするのが良いです。


コンバージョン地点から逆にさかのぼる
GA4で設定したコンバージョンの直前にどのようなページを辿ってきたか、可視化できます。これで数字だけでは分かりづらかった傾向が、よりはっきりと見えるようになりました。

・登録完了(コンバージョン)の手前で何度もTOPページに戻っている⇒登録直前のフォーム入力で迷っていて、与える情報が不足している⇒登録に必要な情報を追加で記載する
・ユーザーの属性別にコンバージョンAとBを分けているが、AとBを両方とも登録するユーザーが一定数いる⇒提供側は当然分かるAとBの違いが、WEBサイトを見て辿るユーザーは判断できていない⇒A向け/B向けがWEBサイトで区別できるように、デザインや文言を変えて誘導する
特定ページを起点に次の経路を確認
今度は起点をTOPページなど流入が多いページにして、そこからユーザーがどのページからどのページへ移動しているか確認できます。それぞれのページでどのような行動を行っているかを分析することで、コンバージョンに到達するまでの改善ポイントを見つけ出すことができます。
ユーザーセグメントで確認する
「コンバージョンしたユーザーだけの経路が見たい」という場合に、「セグメント」を作成して設定すれば確認できます。コンバージョン以外にも「流入チャネル」「訪問回数」など一部の異なるユーザーの行動パターンを確認したい際に、このセグメント機能を使えば見ることができます。
こちらもUAでは数値をダウンロードできていたのが、GA4ではこの「経路データ探索」でしか見れないデータが多いです。

離脱ポイントの特定
経路データ探索から、ユーザーが離脱したポイントを確認することもできます。ピンポイントに1個ずつ確認する作業ではありますが、これにより離脱する理由や離脱率を減らすための手がかりが見つかるかもしれません。
探索リストの整理
これらのレポートを整理することも大事です。新規作成した際の左上の「データ探索名」「タブ名」は、Googleが仮で名前を付けているので、数が多くなるとどれだか分からなくなってきます。編集する際に都度区別がつくような名前に変更しておくと管理しやすくなります。

まとめ
GA4の経路データ探索のレポートを作成することで、ユーザーのコンバージョンまでの経路、セグメント別の行動、ページ間の導線、離脱ポイントの特定など、多くの気づきが得られます。これらの情報を活用し、ウェブサイトやアプリの最適化を図ることで、効果的なマーケティング戦略を展開し、ユーザーエクスペリエンスを向上させることができます。
是非GA4の経路データ探索を上手く活用して、ROAS改善につなげていきましょう。