Yahoo!広告で従来使用されてきたサーチキーワードターゲティングの提供終了になり、オーディエンスリストターゲティングの「高度なセグメント」へ移行となることが発表されました。
この記事では、従来のサーチキーワードターゲティングと代替機能となる高度なセグメントがそれぞれどのような機能か解説し、高度なセグメントへの移行によりどのような変化が発生するかを比較解説します。
サーチキーワードターゲティングの提供終了
サーチキーワードターゲティングがオーディエンスリストターゲティングに集約されることになり、オーディエンスリストにサーチキーワードターゲティングの代替となる「高度なセグメント」というリスト種別が追加されることになりました。
既存のサーチキーワードターゲティングと高度なセグメントはしばらく並行稼働しますが、サーチキーワードターゲティングが提供終了予定で、高度なセグメントへの移行が必要になります。(提供終了時期は未定)
サーチキーワードターゲティングとは
サーチキーワードターゲティングは、指定したキーワードで検索したユーザーに対して広告を配信するターゲティング機能です。
過去にあるキーワードを検索したユーザーが、別の機会にディスプレイ広告が配信されるウェブページを訪れると、過去に検索したキーワード(検索履歴)をもとに広告が配信される仕組みとなっています。
高度なセグメントとは
高度なセグメントとは、指定したキーワードを基にして、機械学習で作成されるオーディエンスリストです。
このリストを使用することで、入力したキーワード自体を検索したインターネットユーザーだけではなく、該当のキーワードと検索行動の類似性が高いユーザーにも広告が配信される仕組みとなっています。
オーディエンスリスト作成時のリスト種別から、新たに「高度なセグメント」が選択できるようになりました。

サーチキーワードターゲティングと高度なセグメントの比較
①配信対象ユーザ
サーチキーワードターゲティングでは、設定したキーワードを検索したユーザにのみ広告が配信されます。
一方で高度なセグメントでは、設定したキーワードを基に、対象キーワードを検索するユーザと類似するユーザも配信対象になります。
高度なセグメントでは、配信対象がより広がることになります。
②設定できるキーワード
サーチキーワードターゲティングでは、キーワードの候補から選択する仕組みとなっています。
一方で高度なセグメントでは、フリーワードでキーワードが設定可能です。
また設定できるキーワード数は、サーチキーワードターゲティングでは500個なのに対して、高度なセグメントでは50個までとなります。
③検索期間・検索回数の指定
サーチキーワードターゲティングでは、検索履歴の有効期間(1~30日以内)や、検索回数が選択できました。
一方で高度なセグメントでは、検索期間や回数が指定できなくなりました。
高度なセグメントでは、検索期間や回数は機械学習で最適化される仕様となっています。
④効果計測
サーチキーワードターゲティングでは、キーワードごとの成果を確認できました。
一方で高度なセグメントの場合、リスト単位での成果までしか確認できなくなります。
高度なセグメントでキーワードごとの成果を確認したい場合は、キーワードごとにリストを分割する必要があります。
| サーチキーワードターゲティング | 高度なセグメント | |
|---|---|---|
| 配信対象 | 実際にキーワードを検索したユーザのみ | 設定したキーワードを検索したユーザの類似ユーザも含む |
| キーワード数上限 | 500 | 50 |
| 検索期間・回数の指定 | 〇 | × |
| キーワードごとの効果測定 | 〇 | × |
おわりに
サーチキーワードターゲティングと高度なセグメントなセグメントでは一部仕様に違いがあり、移行にあたって仕様の把握が重要です。
今回の記事がアップデート内容を理解するお役に立てていれば幸いです。新機能も最大限活用し、広告効果の拡大を目指しましょう。


