Yahoo広告とは、ヤフー株式会社が提供している広告プラットフォームです。
Googleについで利用者の多い媒体のYahoo JAPANをメインに広告を掲載することが可能です。
この記事では、
・Yahoo広告がどんな広告なのか詳しく知りたい
・効果的な運用方法が知りたい
そういった方のためにYahoo広告の特徴や推奨される運用方法について解説をしていきます。
この記事を読んでいただければ、Yahoo広告について理解が深まり、運用するイメージが具体的に湧くはずですのでぜひ参考にしてみてください。
Yahoo広告の種類と特徴
Yahoo広告には大きく分けて検索広告とディスプレイ広告と2つの種類があります。
まずは、それぞれどういった違いがあるかを説明していきます。
検索広告
検索広告は、検索サイトのYahoo JAPANで検索されたキーワードの検索結果に広告を表示させる広告です。

特徴としては、検索キーワードに対して広告を出すことができるため、今すぐ客と呼ばれる悩みが顕在化されているターゲットに対してアプローチすることができる点です。
そのため、広告に出すサービスと相性の良いキーワードを設定することで、問い合わせや申込みにつながりやすいため効果を上げやすいです。
なおキーワードは自由に設定が可能で、
マッチタイプは
・完全一致
指定したキーワードと一致したキーワードに配信
・フレーズ一致
指定したキーワードが含まれるキーワードに配信
・部分一致
指定したキーワードと関連性のあるキーワードに配信
これら3種類で設定が可能です。
ディスプレイ広告
ディスプレイ広告はYahooJapanやYahooニュースなどのYahooが運営するメディアやYahooが提携する食べログなどのサイトに広告を出稿することができる広告です。

バナーや動画でアプローチすることができるため、より視覚的な訴求が可能となっています。
また、ディスプレイ広告には運用型と予約型の2種類があり、運用型は入札価格やクリエイティブなどを運用しながら調整していく広告に対し、予約型は事前に広告枠や期間を予約し購入する広告です。
ターゲットは検索広告のユーザーと異なり、悩みが顕在化してない層へのアプローチがメインとなります。
そのため、今すぐサービスに申し込ませるユーザーを探すよりもサービスの認知を広げることを得意としています。
なお、ディスプレイ広告では自社サイトを一度訪れたユーザーにも広告を配信することが可能なので、一度では申し込みなどに繋がらなかったユーザーに対しても継続的なアプローチをすることが可能です。
Yahoo広告の費用体系
Yahoo広告の費用はクリック課金制となります。
広告が表示されるだけでは費用は発生せず、クリックされて初めて費用が発生します。
クリック単価はキーワードによって異なり、1クリック数円のものから数千円のものまで様々です。
日予算を設定することも可能なので、予想以上に多くの費用を消化してしまったという事態を防ぐこともできます。
(一部、ディスプレイ広告では表示に対する課金形式を取ることも可能です。)
Google広告との差異
Yahoo広告はGoogle広告と似ている部分も多いですが、異なる点もあります。
その違いについて、掲載面とターゲットに分けて解説していきます。
ディスプレイ広告の掲載面の違い
Google広告では、Googleが運営しているサイトや提携サイトに対して広告を配信することが可能です。
主な配信先は下記の通りです。
・YouTube
・BIGLOBE
・価格.com
・goo
そのほかにgoogleアドセンスを掲載している個人で運営しているメディアにも広告が配信されます。
それに対し、Yahoo広告では、YahooJAPANや提携サイトに配信することができます。
Yahoo広告の主な配信先としては、
・LINE
・朝日新聞デジタル
・クックパッド
・ダイヤモンドオンライン
・ライブドアニュース
・食べログ
などがあります。
Yahoo広告ではLINEに広告を配信できる他に、クックパッドやダイヤモンドオンラインなどの経営者層や主婦層にもアプローチしやすいことが特徴です。
ターゲットの違い
YahooJAPANは50代以上の利用者が多く、Yahooジャパンマーケティングソリューションの資料によると50代以上に利用者は全体の46%にも及びます。
そのため、中年層や高齢者層向けのサービスはYahoo広告との相性がいいと考えられます。
それに対し、Googleは10~20代の比較的若い世代の利用者が多くなっています。
Yahoo広告の始め方
次にYahoo広告の始め方について解説をしていきます。
1、YahooJAPAN IDを取得
まずは申し込み画面から、YahooJAPAN IDを取得します。

その後、会社名(個人名)や運営サイト、電話番号など利用する人の情報を入力していきます。
最後にメールとSMSでの認証を行えば完了です。
2、Yahoo広告管理ツールにログインする
作成したIDとパスワードを使ってYahoo広告管理ツールにログインをします。
そして最初に検索広告かディスプレイ広告どちらかのアカウントを作成します。

作成が完了すると、広告管理ツールに移行します。
3、支払い方法を入力する
広告費用の支払いを行う銀行口座もしくはクレジットカードを登録します。

資金管理に移動すると支払い方法の設定が行えます。

振り込みの場合は、アカウント残高に反映するまで最大で3営業日かかるため、すぐに広告を運用したい場合にはクレジットカードでの運用がオススメです。
4、広告を出稿する
配信する広告の設定を行っていきます。

広告キャンペーン、広告グループ、広告文の順に設定を行っていき、広告の審査が完了した時点で配信が可能となります。
以上がYahoo広告の始め方となります。
Yahoo広告が推奨する新しい運用手法「六連(ろくれん)」とは
六連とは広告の効果を上げるためのステップを6つのパートに分類したものになります。
この6つのパートを順番通りに行うことで、広告の効果を最大化できるとして、Yahoo広告が推奨している運用方法です。
では、この6つのパートとはどういったものなのかを見ていきましょう。
1、基礎構築
・同じ訴求のキーワードを1つの広告グループにまとめて、複数の広告グループに広告が分散しないようにする
・広告表示オプションで広告のクリック率を上げる
・適切な予算で配信不足にならないようにする
2、最適入札
・広告の目的に合わせて自動入札を設定する
・学習期間が終了するまでは様子見をする
・思うような効果が得られない場合は、そのままにせず改善を行う
3、効果効率
・リターゲティングを活用して、見込みのあるユーザーへアプローチする
・対象外キーワードを設定して、効果の悪いキーワードを精査する
4、拡大成長
・インプレッションが出ない場合はキーワードや予算の見直しを行う
・部分一致やフレーズ一致を使用し、新しい検索キーワードを発掘する
・キーワードやクリエイティブをメンテナンスする
5、最適表現
・レスポンシブ検索広告の運用を行う
・広告文に検索クエリを使い、広告の品質向上をする
・広告表示オプションの本数を増やす
6、成果維持
・成果が出たとしても定期的にメンテナンスを行う
以上が、六連を構成する6つのパートとなっています。
この流れに沿って広告を運用することで、持続的な広告効果を期待できます。
Yahoo広告をどのように運用していけば迷った際には、この六連の流れに沿って運用していきましょう。
まとめ
Yahoo広告の特徴から推奨される広告運用方法まで解説をしました。
Google広告だけを運用している方も多いですが、Yahoo広告にもGoogle広告にはない強みがあります。
今回解説した内容をもとに、ぜひYahoo広告にも取り組んでみてはいかがでしょうか。