これにより、X(Twitter)広告を出稿するためには「ブルーバッジ」、「ゴールドバッジ」、「グレーバッジ」のいずれかの有償バッジを持たないといけなくなりました。つまり、広告を出稿する前に月額サブスクリプションに課金しないといけないということです。
この3種類のバッジはそれぞれ異なる特徴を持ち、課金モデルも異なります。
今回はこれら3つのバッジについて、その特性と取得方法をまとめました。
X(Twitter)の3種類のバッジの特徴
広告出稿を行うために必要な3種類の有償バッジは次の3種類です。①ブルーバッジ
一般の個人や法人ユーザー向けに設定されているのが「ブルーバッジ」です。月額980円(Web経由)または1,380円(iOS経由)の課金によりX(Twitter) Blueへの加入を示すバッジです。大半のユーザーはこのバッジを取得することになるでしょう。取得するためには、アカウント作成後30日以上経過していること、アカウントがアクティブであること、そして過去3日間にプロフィール画像や表示名、ユーザー名を変更していないことが条件となっています。
②ゴールドバッジ
「ゴールドバッジ」は企業や法人アカウント専用のバッジで、Verified Organizationへの加入を証明するものです。このバッジは主アカウントで月額135,000円、関連アカウントで月額8,000円の課金が必要です。
③グレーバッジ
「グレーバッジ」は政府機関や多国間組織向けの認証バッジです。これは申請フォームからログイン状態で申請を行うことで取得可能です。
これらがすべて有償に変わったのですが、この変更はX(Twitter)の新たな経営戦略によるもので、広告主の資格を明確化するとともにX(Twitter)の利益を確保する狙いがあると考えられます。広告出稿を計画している方は、これらの新ルールをしっかりと把握し、適切なバッジを取得することを忘れないようにしましょう。
ゴールドバッジ(Verified Organizations)のメリットは?
「X(Twitter)のブルーバッジとゴールドバッジは、個人と法人向き以外にどう違うの?」と思われた方もいるでしょう。実際に「Verified Organizations」に加入すると、X(Twitter) Blueに比べて多くのメリットが享受できます。
特に企業や組織にとっては、公式性を強調し、視認性を高め、ブランドイメージを保護するための有効な手段となるのです。
その他に特徴としては、次のことがあげられます。
(1)まず、Verified Organizationsには目立つプロフィールレイアウトや正方形のプロフィールアイコンが提供されます。これにより、タイムライン上での視認性が大幅に向上し、より多くのユーザーの目に留まる可能性があります。
(2)関連会社のアカウントに企業ロゴ入りの所属バッジを表示できます。これにより、子会社アカウントの認証を通じてロゴの露出機会が増え、企業のブランド力を強化することが可能となります。
(3)一部機能における自動返信キャンペーン実施時のAPI Rate Limitの上限が解放されます。これにより、自動返信キャンペーンを積極的に実施する際にスパムと判定されるリスクが軽減されます。
(4)管理ポータルを通じて、従業員や子会社アカウントの追加、削除などの操作が容易になります。これにより、なりすましやブランドを守るためのその他の問題(Brand Safety)に対する対策がより手軽に行えます。
このように、Verified Organizationsの加入は企業や組織がTwitterを効果的に活用するために必要なので、世間に対するブランドやサービスの信用が重要な企業であれば必ず入っておいたほうが良いと言えます。
X(Twitter)のバッジ取得方法
ブルーバッジもゴールドバッジも取得方法は、ほとんど同様です。下記の手順に沿って進めます。(本記事のキャプチャではブルーバッジの取得時に表示されるものです)
まずは、左側のメニューから、「プレミアム」を選択します。

続いて、プランを選択します。
ゴールドバッジを取得する際には、画像上部に記載のある「組織の場合はこちらから登録してください」箇所をクリックして進めます。

この時点で「電話番号認証」が設定されていない場合は、設定するようポップアップが表示されます。画面に従って設定します。
その後お支払の手続きを進め、登録が完了します。
より詳しく調べたい方は、公式のヘルプページをご参照ください。
まとめ
X(Twitter)の新しいバッジ制度により、バッジの内容と課金額は以前よりも注目を集めて良く知られるものとなりました。ブルーバッジ、ゴールドバッジ、グレーバッジの各バッジは、適したものを選んで適切な課金モデルで広告展開を行うための道しるべです。今回のX(Twitter)の新たな変化を理解して有効に活用することで、企業はX(Twitter)上での存在感をより増して、より多くのユーザーにリーチすることができるようになります。
X(Twitter)バッジの中身を理解して有益な広告出稿に活かしていくためにも、是非確認しておきましょう。