FacebookにはSEO効果はない、効果的なSNS運用法とは

  • 2021年6月17日
  • 2022年6月17日
  • SEO/GSC

よく「Facebookのプロフィールや投稿にはSEO効果がある」と言われています。しかし、残念ながらFacebookにはSEOの効果はありません。

これは、META社がFacebookないのすべてのリンクにNoFollow(ノーフォロー)の設定をしているためです。

NoFollowとは簡単にいうと、リンク先のサイトに対してSEO対策として意味のある被リンクとして扱わない、ということです。

Facebookとは別にサイトを持っておき、SEO対策やリスティング広告の出稿などをする必要があります。ただ、SNSもうまく活用することでサイトへの流入数を増やすことが可能です。

なぜFacebookにSEO効果があるといわれるのか?

ではなぜ、FacebookにSEOの効果があるといわれるようになったのでしょうか?

結論から言ってしまうと、サイトへの流入数が増えるからです。すべてのサイトの運営者がSEOに詳しいマーケターだというわけではありません。SEOに詳しくない人がサイトのアクセス解析をすると、流入数の変動はみれるけど、どこから流入しているのか、や自社サイトの強みがどこにあるのかなどまでは見られない、ということもよくあります。

その結果、単純に流入数が増える施策=SEO対策と考えてしまい、FacebookにもSEO効果があるといわれるようになったと考えられます。

FacebookにはSEO効果はありませんが、SNSならではの強みがありますし、有効に活用することでサイトの流入数アップを狙えます。また、サイトの解析をするときは流入数だけでなく、細かいデータまで見るようにしましょう。

効果を出すためのFacebook活用術

Facebookには直接的なSEO効果はありませんが、間接的にサイトへの流入数を増やしたりファンを増やしたりすることができます。

SNSとしての拡散力を利用して露出を増やすことで認知を拡大させることが可能です。

またSNSはSEO対策とは異なり、プッシュ型のマーケティング手法です。プッシュ型とは、サイト運営側、企業側からアクションを起こす手法のこと。

逆に、SEO対策はプル型といわれます。プル型とは、こちらからアクションしなくても、ユーザーが検索(ユーザー側のアクション)すればよい手法です。

SEO対策とSNSはマーケティングにおけるタイプが異なるため、組み合わせて使うことが大事です。

他のSNSにはSEO効果はあるのか?

基本的にはFacebook同様、どのSNSにもSEO効果はありません。ただし、先述の通りSNSにはSNSの強みがあるため、SEO対策とは異なるアプローチで集客することは可能です。

また、SNSにはそれぞれ異なる特徴があるため、ジャンルや業種によって最適なSNS、最適な運用方法は異なります。場合によっては通常の投稿ではなく、SNS広告を出す方が良い場合もあるでしょう。

ここでは、それぞれのSNSの特徴と相性のよいジャンルなどについて解説していきます。

①Facebook

Facebookは長文の投稿をするのに便利です。実名登録制のため、投稿や反応に対する信憑性は他のSNSよりも高いのが特徴です。

投稿の公開範囲を限定することで、オンラインサロンなどのコミュニティ内に向けて記事を出すこともできます。

記事内に写真や動画も挿入できるため、ブログのような使い方もできます。これもFacebookにSEO効果があるといわれる理由かもしれません。

ただし、やはりFacebook内で収益化するというよりは別でLPなどを作っておき、そこで収益化するという方がやりやすいでしょう。

ハッシュタグ(#)やテーマの面白さなどを練って、人の集まる投稿を心掛けましょう。

②Twitter

Twitterは1ツイート140字という制限のある短文特化のSNSです。ツイートをつなげることで文字数を増やしたり写真を投稿したりすることもできますが、やはり本来の使い方ではありません。

また、ツイートが投稿されるスピードが非常にはやく、その時その時のブームが反映されやすいのもTwitterの大きな特徴です。

SNSの中でもユーザー数が1位2位を争うほど多いため、認知の拡大などには効果的ですが、たくさん投稿する必要があるため、運用にはかなりの実動が伴います。

企画の告知や有益情報のあるツイートをしやすい、ネット完結型のサービス(オンラインサロン、スクールなど)に向いていると言えるでしょう。

③Instagram

Instagramは画像や動画をメインとするSNSです。文字では表せない「雰囲気」や「臨場感」「実際の見た目」などを出せるのが特徴。最近では、Instagramで商品の画像を見せ、そこからネットショップにつなげるという動きをする人が増えています。

飲食店や美容サロン、不動産などに向いています。

④YouTube

YouTubeは動画がメインのSNSです。最近ではショート動画といって15秒程度の短い動画が流行っています。

どれだけ長い時間動画を見てもらえるか、どれだけチャンネル登録者数を増やせるかが大事ですし、ユーザーは勉強したいという気持ちよりも面白いから見ることの方が多いため、単に有益な情報を出すだけではなく、エンタメの要素もかなり必要になってきます。

また、ライブ配信の中で商品を告知してネットショップにつなげるライブコマースと呼ばれるマーケティング手法が新たにできつつあります。

⑤公式LINE

よく、ビジネスは大きく「集客」「教育」「販売」の3つのフェーズに分けられるといいます。他のSNSはほとんどが集客フェーズにつかわれるのに対して、公式LINEは教育フェーズにも使える唯一のSNSです。

公式LINEに登録する人は、その企業や商品などにある程度興味のある人が多いです。

公式LINEは登録者のデータを細かく分析でき、ステップメールと呼ばれる特定の条件を満たした人にのみメッセージを送信する機能もあります。性別や年齢、職業などの属性だけでなく、登録後の動きも解析できるため、より効果的にアプローチをすることができます。

リッチメニューなどからすぐさまLPやネットショップにつなげられるため、販売にもスムーズにつなげられるためおすすめです。どの業種であっても活用できるでしょう。

まとめ

Facebookは利用している人が多いため、SNSをWebマーケティングに活用している人の多くはFacebookを運用しています。確かに、Facebookは長い文章を書くのに適していますし、ブログのようにある程度長い期間における保存もききます。そういう意味では、ブログやオウンドメディアと似ていると言ってもよいでしょう。

SEO対策も、数あるWebマーケティングの手法の中でも人気の高い手法の1つです。ライティングだけでなくデザインやコーディングなどの側面もあるため奥が深く、SEO対策を一通りマスターしているWebマーケターはなかなかいません。

繰り返しお伝えしているように、SNSとSEO対策はWebマーケティングの手法という意味では共通していますが、具体的なアプローチは全く異なります。SEO対策にはSEO対策の、FacebookなどSNSの活用にはSNSの良さがあるのです。両方をうまく組み合わせることでWebマーケティングを成功させましょう。

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