検索エンジンの検索結果ページでWEBサイトやデジタルコンテンツを、できる限り多くのPC、スマホなどのデバイス上で表示して、サイト内への流入に繋げるマーケティングの一形態です。
SEMは大きく分けると、検索結果の掲載順位を1位に近づけるSEO対策と、クリック課金型(PPC)広告に分解されます(細かく言えば他にもありますが)。
これらの複数の戦略を組み合わせてユーザーへの認知を促進して、WEBサイトを閲覧してもらい最終的な売上の向上に繋げていきます。
実際にユーザーが検索する際は、能動的に何かを探したり製品やサービスを求めている場合が多いので、企業にとっては消費者から適切かつ迅速にリードを得ることができて、効果的な手法とされています。
SEMの3つの重要な取り組み施策である「SEO」「PPC」「リターゲティング」は、いずれもオンラインビジネスの成功に不可欠と言えるでしょう。
この3つについて、掘り下げて見ていきます。
①SEO
SEOはGoogle検索、Yahoo!検索などの検索ユーザーをより多くWebサイトへ呼び込む対策として、重要なSEMの施策です。
内部対策では、WEBサイトの各ページのソースコード(HTMLで構成されたページを望み通りに表示させるためのJava Scriptで配列されたコード)の表記を検索エンジンの評価が高くなるように調整します。
外部対策では、ユーザーの検索キーワードや流入先のURLやそれぞれの流入数、検索結果の掲載順位が何位か、などの指標を見ることで、流入を増やすための改善アイディアを考えていきます。
これらの指標に定期的に注目することで、潜在的なユーザーを惹きつけサービスに興味を持つユーザーを増やしていくことができます。
他にもWEBサイトのページが何秒で開くのか調べるツール「Page Speed Insight」もあります。


②PPC
PPC(pay per click)は、有料でWEBサイトやGoogle検索などに配信するオンライン広告の一種です。例えば、ユーザーが特定のキーワードで検索したときに、広告宣伝したい広告主が検索エンジンの検索結果に広告を掲載します。
そして、ユーザーがその広告をクリックして自社サイトへ遷移する際に、その広告のクリックに対して課金が発生します。
実際に表示される広告は、下記のようなものです。

このときに、いくつかの指標をGoogle広告やGoogle Analyticsなどの計測ツールで確認します。
例えば、Webサイトの訪問ユーザー数、広告のクリック数、コンバージョン数などです。
これらの数字を見ながら、目標が達成されているかどうか確認することが重要です。
最終的には売上を上げることですが、直接繋がらない場合はその手前の問合せや、会員登録など中間にCVなどの計測ポイントを設定して、それをKPIとして意識しながら広告配信することになります。
そして、広告配信の内容に調整を加えて、投じた広告費に対する最大のリターンが得られるように最適化していきます。
さらに、これらの指標を毎月記録することで、広告の配置や配信する相手であるオーディエンスが有効か有効ではなかったか判断することもできます。
こうして、良かった点はさらに伸ばして、悪かった点は改善することで、広告のROAS(費用対効果)はどんどん良くなっていくはずです。
③リターゲティング
サーチ・リターゲティングは、自社のウェブサイトを検索したり、訪問したことのあるユーザーへ後で広告を表示する方法です。これにより、サービスを検討している見込み客を適切に誘導して、最終的なコンバージョンを繋げやすくなります。
しかも再訪率などのデータが得られやすいので、ユーザーのエンゲージメントを把握して、マーケティング施策の効果を評価ための強力な方法となり得ます。
実際にGoogle Analytics4で計測することで、ユーザーの年齢、性別、デバイスなどの全体の傾向を知ることもできます。
また、競合他社のパフォーマンスをある程度把握して比較することもできるので、より効果的にマーケティング施策を実施する上で非常に有効です。

SEMを深く知ってWEBマーケティングを強化しましょう
このように、専門的ではあるもののWEBサイトへの流入やサービス購入を増やしていくために、異なる施策や対策を考えていく必要があります。今まで知らなかった場合、いきなり取り組むのは大変ですが、外部で支援する会社もあるので支援をしてもらいながら、適切に流入や購入を増やしていった企業がほとんどでしょう。
中身を少しずつ理解していきながら、適切な対策を講じていければその分の喜びも大きいので、本記事がSEMについて中身と対策を考えるきっかけになれば幸いです。