Microsoft広告のスクリプトでスプレッドシートへ自動出力設定した

以前に、広告運用画面からスプレッドシートへデータを自動出力する方法を紹介してきました。
Google広告スクリプトでスプレッドシートへ運用データを自動出力
Yahoo!広告スクリプトでスプレッドシートへ運用データを自動出力

今回はMicrosoft広告について、運用画面の結果の出力を試してみました。

Microsoft広告スクリプトの出力フロー

スクリプト出力にあたり、Google、Yahoo!広告とは手順が変わり、Microsoft広告では間にGoogle Cloudを経由させて、下記のフロー図でデータを出力していきます。
(将来的にはGoogle IDと連携して直接出力できるかもしれません)

スプレッドシートからの出力が完了した後には、スプレッドシート上で容易に表やグラフに変換できるだけでなく、Googleが提供するLooker StudioやBIツール、DMPなどとも連携を図ることができます。

Google Cloudでトークン取得

まず、Google CloudでAPIを有効にして、トークンを取得する必要があります。 この一連の操作を開設から細かく記載すると長くなるので要点に留めますが、興味ある方は英語版のヘルプでの説明でご覧頂けます。

アカウント開設後は、最初にGoogle Cloudの画面でOAuth認証を行います。

この作業は、Google OAuth playgroundで認証できます。
スコープとして、スプレッドシートにあたるGoogleドライブを設定する必要があるので、下記のURLコードを検索窓に入力して選択します。
「https://www.googleapis.com/auth/drive」
これで、Refresh token, Access tokenが取得できたので、この後のMicrosoft広告の画面内でスクリプトコードの中で設定していきます。

Microsoft広告画面内の操作

広告の画面内で、上部の「ツール」→「スクリプト」をクリックしてスクリプト設定画面へ進みます。
下記の一覧画面が表示されます。実際に1個設定したスクリプトが表示されています。

広告レポートのスクリプト設定

「スクリプトを作成」ボタンを押してコードの画面を開き、下記のようにレポート出力用のコードを設定していきます。
Google広告、Yahoo!広告のスクリプトは割とシンプルなほうでしたが、Microsoft広告のスクリプトコードはかなり複雑なので、専門の方に作成してもらうことをお勧めします。
念のため、サンプルコード例をこちらに共有します。リンク先のシートのコードの中で、黄色で塗った箇所を個別の情報に書き換えて試す必要があります。
上記の設定を行い「スクリプトを今すぐ実行」を押せば、実行されます。

スプレッドシートへの出力

スプレッドシートへ出力設定を行うと、下記にようにデータが表示されるようになりました。
出力したデータは細分化されているので、このままでは見づらい状態です。
その場合は、Looker Studioや分析ツールに繋げて表やグラフで可視化すると便利です。
■Looker Studioでの可視化

まとめ

Microsoft広告スクリプトを使用することで、データの自動収集が容易に行えます。設定を一度行ってしまえば、後は手間を抜いて数値を確認し、分析に集中できます。複雑な図表を構築する必要がある場合は、手作業で調整する必要がありますが、一方で、費用やCVの全体的な結果を確認する場合は、サンプルコードから容易に確認できます。是非ともお試しください。

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