Googleが推奨する運用手法も変化しており、この流れに適用していかないといけません。
実際に、運用を続けている中で、次のような声も良く聞いています。
「検索レスポンシブ広告は集計できる範囲が限られていて、細かい箇所まで頻繁に確認できない」
「広告グループがたくさんあるので、個別に確認するのが難しい」
そこで今回は、Google広告の検索クエリ→キーワード→広告アセットを1枚のダッシュボードに可視化して、スクリプトによって自動更新する方法と手順をご紹介します。
可視化ツールはTableauを用います。
実際に完成させるダッシュボードは、下記のイメージです。
この方法で自動更新される結果を確認すれば、
「検索クエリに的外れの語句があった」
「クリック数の多いキーワードが広告アセットに含まれていなかった」
ということに早く気づけるようになります。
①検索クエリ→キーワード→レスポンシブ広告のアセットを広告グループ別に整列
②フィルタでキャンペーン、広告グループを絞って確認可
こちらの手順を簡単に下記にまとめました。
Google広告の結果をスプレッドシートへ自動出力する
Google広告の結果を最終的にTableauへ出力しますが、その前にまずスクリプト機能を利用してスプレッドシートへデータを出力します。
下記のとおり、検索クエリ、キーワード(KW)、広告のデータを、Tableauのデータソースとして読み込ませます。
Tableauでワークシートを作成する
検索クエリの可視化
まず検索クエリのデータの可視化です。Tableauのワークシート上でテキスト表を選択して、ディメンションとメジャーを下記のとおり選択します。
②「Query(検索語句)」「クリック数」などテキスト表示したいものを選びます。
キーワードの可視化
同様の手順で、キーワードのデータも可視化していきます。
検索レスポンシブ広告のアセットの可視化
検索レスポンシブ広告のデータも可視化していきますが、アセットをそのまま選択できないので前準備が必要です。スプレッドシートに出力すると、レスポンシブ広告の見出しのアセットは、例えば下記のように表示されます。
そこでTableau側でフィールド式（関数）「SPLIT」を使って抽出します。
少し複雑ですが、下記のようなコードです。
REPLACE(MID(SPLIT(SPLIT([ResponsiveSearchAdHeadlines],”assetId”,1),”assetText”,2),4),”,”,” “) +
REPLACE(MID(SPLIT(SPLIT([ResponsiveSearchAdHeadlines],”assetId”,2),”assetText”,2),4),”,”,” “) +
（表示させたいAssetTextの数だけ3,4・・と続けて入力します）
このように前処理を行うことで、Tableauで可視化すると下記のように表示されます。
ワークシート間に共通するフィルタの設定
また、それぞれのTableauのワークシートにフィルタも設定して、それぞれの異なるデータソースで連動して絞られるように設定します。
ダッシュボードで一覧表示する
このようにすることで、冒頭でお見せしたTableauのダッシュボードがグループ別に確認できるようになります。
・キーワードが広告アセットの文言に含まれていない→追加を検討する。また横の関連する広告グループとも比較して判断する
一覧表示することで、このように詳細まで簡単に把握できるようになります。
実際に運用画面で同じ作業を行なおうとすると、タブを1回1回切り換えないとならず大変ですね。
定期的に行う作業だからこそ、このようにダッシュボードを用意してアカウント別にまとめて短時間で行えるようにすることが大事です。
まとめ
以上のように最新の検索レスポンシブ広告を見やすくグループ別に可視化して、運用調整に活かす方法をご紹介してきました。おそらく今後も仕様の変化や知見の積み重ねによってより良い方法が見つかっていきます。
しかし、今までの拡張テキスト広告中心の運用や分析から抜け出せていない方にとって、参考になれば幸いです。
また、アップデートしてさらに効率的な方法が見つかれば、本記事を更新していきます！
