Google広告、YahooプロモーションをGA4でトラッキングするためのパラメーター実装例

Google広告、Yahooプロモーションの広告運用で、広告のURLの後ろに付けるトラッキングパラメーターをどのようにするかは一つの考えるべきポイントとなります。

特に、今までUniversal Analytics(UA)を基準に設定してきて、2023年7月からGoogle Analytics4(GA4)へ移行するため、設定が変わるのかどうか気になるところです。
以前にほぼ同様の内容で「【2018年度版】Google アナリティクスでの表示文字列」をまとめました。
それから数年が過ぎて、GA4だけでなくメニューも色々変わったので、今の仕様に合わせた実装と表示結果を確認してみました。

Google広告のデフォルト表記

Google広告では、デフォルトの設定でUA,GA4へパラメーター情報を自動転送するようになっています。
運用画面の「アカウント設定」→「自動タグ設定」にチェックが入っており、広告の後ろに付けなくても自動転送されるようになっています。

Google Analytics4の表示結果

Google Analytics4側で確認できた、キャンペーンごとの表記です。
①セッションのデフォルトチャネルグループ
②セッションの参照元
③セッションのメディア
④セッションのキャンペーン

Universal Analyticsから「デフォルトチャネルグループ」の中身がかなり変わっているので、今回はGoogle広告側の「自動タグ設定」のチェックを外して手動で設定することを考えます。
※あくまで慣れている方向けの設定であり、初心者の方、設定に不安のある方は外さないままにすることをお勧めします。

今回のキャンペーン別の表示文字列

Google広告で、キャンペーン別に表示したい文字列は下記のとおりです。

Google広告のトラッキングパラメーター実装例

上記の文字列どおりにGA4で表示するには、トラッキングパラメーターを下記のとおり設定すればできます(いくつかある方法の中の一例です)。まず、「アカウント設定」→「トラッキング」で全体に共通する設定を記入して、{campaignname}などは、各キャンペーンのカスタムパラメーターで設定します。

(例){lpurl}?utm_source=google&utm_medium=cpc&utm_campaign={campaignname}&utm_content={adgroupname}&utm_term={keyword}

広告グループ別に{utm_content}を設定する場合も考えて、その文字列も含めています。
そして、「キャンペーン設定」→「キャンペーンURLのオプション」と進んで、「カスタムパラメーター」で{}内のキャンペーン名を記入します。
これでGA4側で見ることができるようになります。

utm_contentを用いた広告グループ単位の設定

次はutm_contentを用いた、広告グループ単位でグループ化する想定事例についてです。
当初はGA4で存在しないディメンションでしたが、2022年7月頃から導入されました。

GA4の表記名は2つに分かれています。
・セッションの手動広告コンテンツ
・最初のユーザーの手動広告コンテンツ

これはWEBサイトへの最初の訪問か2回目以降も含むかの違いで、目的に応じて使い分ける必要があります。
Google広告側では広告グループの「設定」→「広告グループ URL のオプション」と進んで、utm_content={adgroupname}の中身を「カスタムパラメーター」で設定します。

GA4「探索」で設定確認

ここまで設定できたら、GA4で設定別の結果を確認することができます。
「探索」で「ディメンション」一覧より、先ほど設定した項目を選びます。
流入状況を見るために「ユーザーの最初の」のほうを選択します。
ディメンションと指標を並べて、期間内の結果が見ることができました。
「探索」ではディメンションを複数並べると見づらくなるので、その場合は、Googleデータポータルなどで見るとより分かりやすくなるでしょう。

YahooプロモーションのURLパラメーター設定

YahooプロモーションでもGoogle広告とほぼ同じ手順で設定していきます。
以前は、「Yahoo検索」「Yahooディスプレイ」ともにキャンペーン設定でトラッキング付与ができず、広告のURLの後ろに1個ずつ付けなければならかったのですが、2022年では両方とも「キャンペーン設定」「広告グループ設定」で設定できるようになっています。
トラッキングの設定例

まとめ

今回お伝えしてきた方法で、Google広告、Yahoo!プロモーションからの流入結果をGA4で詳細表示することができます。

注意すべきこととしてUAの時と同じですが、最終的にどのように見たいか(もしくは分析したいか)という方針を最初に入念に考えてから設定に移す必要があるということです。(後から変えると混在してみづらくなってしまうため)
今後もGA4の仕様が変わる可能性はおおいにありますが、参考にして設定してみましょう。
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