広告流入先の変更タイミングをGAカスタムセグメントで判断

WEB広告を毎月出稿している中で、期間限定でランディングページを用意して、広告の流入先に指定することがあるでしょう。
(例)セールページ、特別キャンペーンページ、夏期講習ページ

弊社の広告運用代行でも、たまにこのような相談があります。
「期間限定ページ経由のCVはいずれ頭打ちで効果が落ちてくるのだが、どのタイミングで広告の流入先を止めて切り替えれば良いか相談したい」

広告画面で記録されるCVが減少したタイミングで、「期間限定ページ」→「通常ページ」へ流入先を切り替えるのは一つの方法です。しかし、直接のCVが少ない場合やGAでサイト内の回遊状況を重視する場合は、それだけでは判断しづらいものです。

そこで、今回は広告CVではなくGAの設定によって、期間限定である夏期講習ページへの広告流入を終了するタイミングを判断した事例を紹介したいと思います。

GAのカスタムセグメントを作成する

通常流入ページ:「/index.html」→夏期講習ページ「/landing/summer/course02.html」「/landing/summer/index.html」
KPI:資料請求申込完了を広告画面のCV、GAのカスタムセグメントとして設定


まとめると、このような設定となりCVの内容についてGAのカスタムセグメントを作成します。

「ページ」の中身に申込完了のURLを記載して、「ユーザー」「セッション」を選べる部分では「ユーザー」を選択しました。
セグメントの中身は状況に応じて設定を変える必要があります。

次にデータポータルでこのセグメントと全セッションのデータを読み込んで、比較します。

データポータルでページ別訪問数の推移を分析

データポータルで上記のGAビューを読み込んで、表を作成していきます。
この時にサイドバー「SETUP」で一番下に、作成したCVセグメントを読み込みます。
こうすることで、全データではなくセグメントに絞り込まれたデータの結果が見れます。
週別のページ別訪問数の表を作成して、該当の夏期講習ページの推移と相対的な順位を表に可視化しました。

すると、TOPページ「index.html」よりもページ別訪問数が多い期間が続いてこの間がピークであり、それが減少して相対的な順位が低下したタイミングで広告流入も終了すれば良いことが明確にわかりました。

このように広告流入先である夏期講習ページの切り替えタイミングをいつにすればよいか、流入状況を見ながら判断することができました。
もちろんこれが完璧な方法ではないですが、感覚だったり広告CVだけでは十分な判断ができない時に有効な方法になるかと思います。

全体に対するCVセグメント率でさらに深く

ここからもう一段踏み込む場合は、全体(セッション、ユーザー)に対するCVセグメントの割合を見ながら分析する方法もあります。
データポータルのデータソースを選択する際に、「全データ」と「CVセグメント」の2つのデータを統合する方法です。
このようにすることで、CVセグメント/全データの割合より相対的な上下を判断指標にすることができて、より明確に分かるようになります。

GAのCVセグメントを活用して、期間限定のページへの広告流入の終了のタイミングをいつにすれば良いか判断してみました。
この方法は、他にも様々な判断の際に利用できるので、GAのセグメントの活用の参考になれば幸いです。
最新情報をチェックしよう!