GoogleデータポータルでGoogle広告を可視化するポイント~無料かつ自動化でここまでできる~

スティング運用者を始めとしてWEBマーケティング担当者にとって
「Googleデータポータル(旧 データスタジオ)は本当に便利で使いやすいツールになりました。

異なるデータソース間の連携など有料のBIツールでしかできないこともありますが、
大半のアカウントでは無料のGoogleデータポータルを使うことで概観がつかめます。

今回はGoogleデータポータルとGoogle広告を連携して
ダッシュボードを作成する際に参考になりそうなポイントをご紹介します。

【準備】GoogleデータポータルとGoogle広告の連携

まず始めにGoogle広告の該当アカウントのデータソースをデータポータルに連携します。

データソースの接続方法の手順は、下記の記事が参考になります。
【Google データスタジオ講座】Unyoo.jp
連携後はグラフや表を並べたダッシュボードを一枚ずつ作り込んでいきますが、
ここでのポイントはできる限り自動化するということです。

作成後に最新データを得る為に手動で更新するの手間ですし、
集計作業よりもデータの分析に時間と労力を使うのが理想なので
できる限りデータが自動的に更新されるように設定するのが良いです。

その上で整理された見やすいダッシュボードであればより良いでしょう。
その為の具体的なポイントをいくつかあげてみました。

【ポイント1】時系列の適切な単位を決める

時系列を日別、週別、月別のどれを選ぶかでデータを見れる期間が大きく異なり、
完成した表やデータも全く違ったものになってきます。

(日別の場合)

(週別の場合)

(月別の場合)

どれも時間が経てば新しい日付のデータが
上または右にくるように設定されています。
そして、日別と月別の表を1枚のダッシュボードにまとめたのが下記です。

短期、中長期の結果が一目で見れるのは便利ですね。
全体結果だけでなく重要キャンペーン、キーワードに限定して
ダッシュボードをそれぞれ用意するのも良いでしょう。

【ポイント2】最初に全体結果を載せて、徐々に細部の結果へと移っていく

報告書を作っている方に取っては当たり前のことかもしれませんが、こうすることで見やすくなっていきます。

(1ページ目:アカウント全体)

(2ページ目:検索/ディスプレイ)

(3ページ目:広告グループ)

(4ページ目:キーワード別)

Google広告で検索とディスプレイの両方で配信している場合は、
検索全体→検索キャンペーン→検索広告グループ→キーワードと掘り下げてから
ディスプレイの結果のダッシュボードへ続くと良いですね(もちろん目的によって変えるべきですが)。

【ポイント3】上下左右の空間を使って比較対象の結果も載せる

該当期間の結果だけ載せるよりも前期間の比較データを載せることで
気づきや改善点も見つけやすくなります。

◆上が今年、下が前年の結果で常に自動更新される

◆各広告グループのコンバージョン、費用、コンバージョン単価を月別に並べる

※期間は「四半期」を選択した為、3か月ごとにリセットされて自動更新です。

四半期の場合は4月初め、7月初めにほとんどデータがないことになりますが
「ビュー」モードの状態で期間を選択して以前の月を表示させることも可能です。
(ブラウザを更新すると元の表示に戻ります)

◆今年と前年のグラフと表(左)を載せながら今月と先月の比較表(右)も同時に表示して自動更新
下記のグラフと表だと盛り込まれている情報も多く見やすいです。

まとめ

Googleデータポータル始めGoogleサービスの機能は
どんどん進化して便利になってきています。

今後も新しい機能がどんどん追加されて
さらに広範囲のデータを集計作業なしで確認できるようになっていくでしょう。

Googleデータポータルのグラフや表を作っていく際には
「手を加えずに完全自動化するにはどうしたら良いか」
を一つの念頭に作業していくと、より便利さを体感できるようになるでしょう。

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