CanvaとAI音声生成ツールで作るリール動画広告

CanvaとAI音声生成ツールで作るリール動画広告

Instagramリール動画を自社作成

Instagramなどでよく見かける、1分程度の動画の投稿や広告は訴求力が強く、拡散効果に優れています。

しかし自分のアカウントを立ち上げて、「動画を作るのは大変そう」「画像とかどうやって用意すれば良いのか分からない」という方も多いことでしょう。

そこで今回は、画像編集ツール「Canva」とAI音声生成ツール「VOICE PEAK」を使って、ナレーション入りのリール動画を作ってみたので方法をご紹介します。

「撮影現場とカメラマン手配をしないといけない」br> 「編集で確認して思い通りでなかったら撮りなおさないといけない」br> このようなことがなくなり1人でも、それなりのクォリティを維持することも可能です。

自社のブランドや商品を持っていて「ホームページに貼った静止画やバナー広告の配信だけでは限界がある・・」という方に取って参考になるので、是非最後まで読んで試してみてください。

静止画の用意

まず、動画の載せるための静止画を複数枚用意します。
商品やブランドに関連するもので、今まで作った画像やイラストをかき集めてみましょう。

例として、弊社の普段使っている営業資料や作成した画像を並べて作った素材が下記です。
キャッチコピーや扱う広告媒体のロゴは後からつけていますが、組み合わせを変えれば意外と出てくるものなので、自社商品の特徴や訴求したい内容を考えて、まずは洗い出してまとめてみましょう。

ナレーション音声の用意

映像が用意できたら、次は音声です。
最近はAIによってテキストを入力しただけで音声が作り出されて、人間が話しているのと違和感がない自然な音声を出せるようになっています。

今回は「Voice Peak」で音声を作成しました。

以前はプロのナレーターに依頼していたのですが、このツールを使うことで何度でも変更や作り直しができて費用もかからないので(ツール代は買い切りで最初の購入時のみ)、時間でもコストでもこの方法が有用です。

そもそも反響があるかどうかは露出してみないと分からないので、まずは作って出す、を繰り返していくことで企画側の考えも深まってより良いクリエイティブを作れてユーザーの反響を得やすくなっていくと思うので、最初は数を重視して1個、2個と作ってみることをお勧めします。

ナレーション原稿の洗い出し

このVoicepeakのツールを用意して、ナレーションをどの順番でどのようにしゃべれば良いかセリフを考えていきます。
例えば下記のようにテキストファイルに洗い出します。

後で映像が流れる時間に合わせて、言葉の長短を調整しないといけないので、最初は大まかでも大丈夫です。

Voicepeakでナレーション文章を編集

Voicepeakを起動し、用意したナレーションの文章をインポートします。

上部ツールバーから、「インポート>テキストファイルを開く」を選択して、テキストファイルをインポートします。


ここで希望のナレーターを選ぶことができて、男性と女性やトーンの違う音声が6種類ほどあり、再生音声を聞きながらどれにするか決めることができます。

漢字だけではAIの判断で間違った日本語を読み上げる場合もあるので、都度修正します。
例えば「方」を「かた」ではなく「ほう」と言ったりします。

今までの機械音声はイントネーションが明らかにおかしいものもありましたが、このVoicepeakはテキストを分割しながらイントネーション、アクセント、感情設定などの調整もできます。
色々変えて試しながら丁度良い音声になったら確定して、各パーツを繋げていきます。

全ての調整が完了したら、音声ファイルを出力してCanvaの映像と合成していきます。

Canvaで映像と音声を合体


ナレーション音声が用意できたら、Canvaで映像と繋げていきます。
画面右上の【デザインを作成】をクリックして、リストの中から「Instagramリール動画」を選択します。

左側メニューの「アップロード」から「ファイルをアップロード」を選んで、動画に使う素材(映像、静止画など)をアップロードします。

画像とテキストを合体


アップロードした素材を配置して、テキスト(字幕やテロップ)を追加してフォントの調整などをします。

動きをつけたい場合はアニメーション機能で変化を付けます。
但しInstagramのリールでは外付けでCTAやアカウント名が下記のように追加される場合があるので、上下に画像や文字を入れないように調整することが重要です。 詳細は過去にまとめたMeta広告の画像サイズ選定とプレビュー画面での調整でご覧ください。

次にナレーションの音声ファイルも「アップロード」から挿入します。

音声と映像のタイミングを合わせる


ナレーションと映像のタイミングが合っていないと不自然なので、シーンごとに調整します。
音声を再生しながら、シーンが切り替わる直前の秒数で再生ラインを停止して、画像の再生時間と合わせにいきます。
1秒単位での調整が求められる几帳面さが必要な作業です。

不要な部分は音声トラックの上で「右クリック>オーディオを分割する」を選択すると、一つ前の終わりから次のスライドが始まる前までの部分を削除してくれます。

完成&プレビュー確認

右上「共有」の左の再生ボタンをクリックして再生して、動画全体を確認できます。
違和感がないことと、完成度を確認して納得いく内容になっていればこれで完成です。

Instagramでリール動画として投稿

完成した動画をInstagramアカウントから、リール動画として新規投稿します。

YouTube動画広告として配信

縦横比を変えればYouTube動画にも展開できます。
リール動画は縦型9:16ですが、YouTubeは横型16:9とショートは9:16でそのまま転用できます。
但し、ここでも媒体側で付属されるCTAの位置などに注意しないといけません。詳しくはプレビューイメージとその対策を書いた記事で説明しています。

まとめ

ナレーション音声作成はココナラ、ランサーズなどで依頼すると数万円の費用がかかり、一度作成した音声を修正する場合は追加料金と時間がかかります。

しかし、AI音声生成ツールを使えば自分のペースで簡単に作成して何度でも修正できるので、とても便利です。
そしてCanvaのテンプレートや細部まで編集できる技術を使えば、プロが作ったような動画が完成します。
さらにサイズや配置を変えれば、X、Instagram、Facebook、TikTok、YouTubeなど他のSNSにも投稿できます。
全体的なWEB上での動画の配信は増えているし、文字のみの投稿に比べて数倍の情報を同時に伝えることができるので、どの事業者の方も作らない理由はないくらいです。

初心者の方でも使えるテンプレートや機能も今後どんどん追加されていくので、今回の記事も参考にしてプロモーション動画を作るきっかけになれば幸いです。

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